カール・オルフ(1985-1982)の歌劇「賢い女」&「月」 ヘルベルト・ケーゲル指揮 ライプツィヒ放送so のCDを10年ぶりぐらいに聴いてみた。「カルミナ・ブラーナ」で有名なオルフを 次に何を聴くべきか?と問われたらやはりこれだろう。
Carl Orff : Die Kluge , Der Mond Rundfunkchor Leipzig Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig Herbert Kegel Recording: Leipzig, Paul-Gerhardt-Kirche,Bethanienkirche, 1976/80 ,1970 edel BERLIN Classics 1993
このCDには対訳台本が付いていない。英語訳の概要は載っている。ただし前回このCDに取り組んだときは自分の読解力のなさのせいかストーリーが全然理解できなかった。話が突拍子もなくて意味がわからなかった。
そして最近グリム童話全集であたりをつけて おそらくこれだろうという「王様と百姓の娘」を読んでみた。ああ、日本語訳でも意味がわからないや。じゃあしょうがない(笑)。
このCDの解説でも触れられているが 今日の常識とか合理性で考えてはいけないのがグリム童話らしい。
大まかなストーリーがわかってから英語訳の概要を読んでもやはりよくわからない。なんだか話のモトネタにない人物がいないか?
このオペラの主役は「賢い娘」でも「王」でも「父」でもなく ストーリーでは脇役の3人のVagabond(適当な訳語がわからない)だろう。3人のやりとりがドイツ語がわからないのでまったく理解できず…。(「トゥーランドット」のピン・ポン・パンみたいなもんか?)
リズムの反復は心地よい。ジャーマンテクノに通ずるものがある。しかし退屈だ。これをオペラと呼んでいいものか・・・。ドイツのミュージカルか?初演が1943年だからナチス政権下。「本当に賢い女は富よりも夫婦の愛を選ぶ」って言いたいの? 国の政策?
「月」は楽しいドタバタ。このさい 放っておく。
そして やはりケーゲル! 恐い。 オケと打楽器でグワッシャーーン ギッシャーン という強打音を出す。斬りまくる。声楽陣も健闘している。ただ 主要キャストたちはあまり印象に残らなかった。
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