2010年2月24日水曜日

ミケランジェリのドビュッシー 映像ⅠⅡ イタリア盤!

昔も今も自分はクラシックのCDはほとんど中古店でしか買わない。安いものしか買わない(笑)。そうすると後々どんなに調べても正体がわからないCDがたまってくる。
ここに長年謎だったCDがある。すべてイタリア語(笑)。 

DEBUSSY IMAGES PRIMA E SECONDA SERIE DUE PRELUDES  CHILDREN'S CORNER 
はドビュッシー「映像」第1集第2集&子供の領分だというのはわかったので10年以上前に700円ぐらい(?)で購入したもの。 
今になって調べてみる気になって検索しても国内のサイトではまったくこれに相当するものに当たらない。

手がかりは紙切れ1枚。なんという安っぽい紙1枚のジャケット。酸化しまくっていて汚い。 
FONIT CETRAというレーベル のGRANDI SCELTEというシリーズらしい。どうやら1962年のトリノでの録音らしい。1988年に西ドイツ・ハノーファーでプリントされたイタリア製CDらしい。数年前ワーナーの廉価盤で再発されたらしい。しかし、スカルラッティの4つのソナタは何?

CDの製造番号で検索してみたら英国のサイトのミケランジェリのディスコグラフィを発見!ついにわかった! スカルラッティの4つのソナタがSonata Kk11/L352 in C と Sonata Kk159/L104 in C と  Sonata Kk322/L483 in A  と Sonata Kk27/L449 in b であることが確定。

ちなみに自分はぜんぜんミケランジェリマニアでもない。ただ正体不明な演奏を聴くのはどこか気持ちが悪い。ようやく胸がすっきりした。iTuneでもトラックが表示されなかった。

このドビュッシーは「もうこれ以上望めない演奏だ」と思っていた。
Deutsche Grammophonにも同じ曲目のCDがあるけど そっちも聴こうという気はこの十数年まったく起きなかった。(ちなみにDG盤は映像6曲の演奏時間がすべて20秒から30秒長くなっている) 

完璧なタッチと冷徹さでピアノの音の響きをコントロールしている驚きの演奏。そしてスカルラッティのソナタも「この4曲だけあればいい」と思ってしまうほどのレベル。自分にとっての長年の愛聴盤。

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