脚本は富岡多恵子と篠田正浩。音楽は武満徹。
卑弥呼を実写ドラマ映画で見たことはほとんどない。「鹿男あおによし」では大塚寧々さんだったが、この映画では岩下志麻さんが白塗りで登場。たぶんもっとも卑弥呼のイメージに近い女優。
自分はまったく予備知識なしに観たのだが、どうやら邪馬台国と三輪王権を同一視してるぽい。というのもミマキ天皇(崇神)とイクメ(垂仁)らしき人がいるから。
なんだか三國連太郎演じるナシメという渡来人らしい人物が自分の見たところ武内宿禰ぽい。若き日の草刈正雄演じるタケヒコがスーパーハンサム。
加藤嘉演じるオオキミが卑弥呼の神託を信じようとせず死んでしまうとか、どうやら仲哀天皇ぽい。ということは卑弥呼は神功皇后と同一視?
卑弥呼の死後に邪馬台国を治める妹・トヨの質感もとても良い。
キャストがみんな神話の世界の人々のようで感心。
ミマキとイクメを演じた河原崎長一郎と河原崎建三の兄弟だけが今作キャストの中でまったく古代人ぽくない。普通に現代人。
ダンサーたち(土方巽と暗黒舞踏派)が死穢を現しているように感じた。どうやら国ツ神たちを表現しているようだ。
この時代の中央政権は「どの神を崇めればクニが上手く治まるんだろうか?」が重要な議題テーマ。そこんとこで相争う。銅鐸の時代から鏡の時代へ。
古代史に関する本を数冊でも読んでる人でないと、映画にまったくついていけないかもしれない前衛芸術映画だった。
ラストシーンで「空撮?!」ってなるのだが、そのままエンディングに入ったのはむしろ感心した。監督助手に小栗康平の名前があった。
ダンサーとか入れたり、古代史を映画として描くにはこれしかないと思った。
この映画を見て、パラジャーノフは偉大だなと思った。機織りシーンとか完全に「ざくろの色」を想わせる。
ホトを箸で突くとか、目をつぶして追放とか、ギリシャ悲劇ぽいなとも感じた。





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