アイスキュロス「縛られたプロメーテウス」(BC5世紀?)の伊藤照夫訳岩波文庫(2026年6月)があるのでささっと読んだ。
神族の1人でありながら人間に深く同情し「火」をもたらし教えた罪によってスキュティアーの岩山に手足を拘束されたプロメーテウス…という一場面をアイスキュロスが伝えた1094行。
短いのであっという間に読めてしまうのだが、プロメテウス3部作のうちの1つで、しかもアイスキュロスの作でないという説もある。書かれた時期も諸説あるという。なので、学者先生でもない一般読者には「?」という作品。
クラトスとビアーという「権力と暴力」の擬人化という人物が登場。
コロスはさながら一般読者&劇視聴者の心の気持ちと野次馬的な。
この演者がいなければ劇がさらにわかりにくかっただろうと思う。
プロメテウスが思った以上にゼウスを口汚く罵る。反逆者。
イーオーというゼウスの寵愛を受けたがために妻ヘーラーから嫉妬のあまり牝牛の姿にされた女も登場しての会話劇。プロメテウスは謎めいた予言をする予言者でもあったのか。
各ページに解説があって読書が進みやすいが、劇として相互の矛盾なども指摘。ええ、そうなの?という感想。ま、雰囲気は味わった。
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