松本清張の短編「天城越え」が生田絵梨花主演で2025年春に制作、BS8K、4Kで放送。今年になって6月にBSで放送。このときは見逃したのだが、7月11日(土)と18日(土)に2週に渡って放送。
自分、あんまり「天城越え」好きじゃないけどさすがにチェック。
原作は松本清張「黒い画集」より、脚本は羽原大介、音楽はfox capture plan、演出は金澤友也。テレパックとNHKエンタープライズの制作。
大正期の下田、貧しい鍛冶屋の子が家出して、天城峠で運命の事件に遭遇してしまう。昭和30年になって、印刷工場を経営する男性(少年のその後)を老刑事が訪ねてきて…という話。
娼婦大塚ハナを演じることになった生田絵梨花(28)にとっては大きな挑戦。清純派アイドルグループを卒業後に舞台にドラマに活躍してた清純派女優生田にとって大正時代の娼婦の役はまったく意外。エンドクレジットにインティマシーコーディネーターの名前もある。そこは厳重にしっかり管理。
悪生田の顔に感心。そして妖艶さと哀れさ。素晴らしい存在感の個性派女優ぶり。
自分は田中裕子の映画版(1983)しか見ていないが、今回のドラマが旧憲法下の刑事たちが娼婦に容疑をかけ取り調べをするシーンはかなりマイルドだったように思えた。あの波岡一喜刑事より酷いものにすると、視聴者が不快を感じてしまうからだったかもしれない。
冤罪をかけられることほど酷い身の不幸はない。警察や検察にほんの少しでも「もしかしたら自分が間違ってるのかも」という考えがあってくれればいいのだが。
戦前は今以上に酷い人間性を持った人が多かった。みんな貧しいから。家出少年に声をかけてくるようなやつは心根が悪い。お茶代やお菓子代を請求してくる。少年は現実を知る。
生田に泥棒容疑をかける女郎は岡田結実だったのか。見たときは誰だかわからなかった。
原作に書かれていない箇所が脚本家の腕の見せ所。ドラマ化するにはそこを叙情的に描くしかない。その後の不幸なハナと立派に成長してる男(萩原聖人)を出会わせることはなかったと思った。
年老いたハナが若村麻由美。キレイだし上品だし。あまり苦労した感じたしなかった。



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