2026年5月31日日曜日

赤川次郎「セーラー服と機関銃・その後―卒業―」(1987)

赤川次郎「セーラー服と機関銃・その後―卒業―」(1987)を2006年角川文庫版で読む。

キャンプに出かけた先のBOで長澤まさみ表紙の版を見つけた。「セーラー服と機関銃」(1981)の長澤まさみ版もそこに同時に売られていたので一緒に購入。各121円。自分は長年まさみオタをしていたのだがこいつは持ってなかった。

「セーラー服と機関銃」はこれを手に入れる1年ほど前に薬師丸ひろ子表紙判を買って読んだばかり。
今回「卒業」を読むために81年機関銃も読み返した。この作品は赤川次郎氏がプロ作家に転業して最初の書き下ろし。
正直自分はあんまり好きじゃない。内容がカオスで荒唐無稽。80年代ユーモア。それでいて反社ノワール。そんなに面白いと思えない。

原作は長澤まさみ主演TBSドラマ版と内容がまるで違う。自分はまだ薬師丸ひろ子版も原田知世版も橋本環奈版も見たことがないので、そちらに関しては何も言えない。

ヒロイン星泉の取り巻き男子と自称カメラマン女マユミとの会話シーン。薬師丸昭和版では「バカチョンだっていいものは撮れるよ」という箇所が、長澤平成版では「全自動だっていいものは撮れるよ」に改定。
シャッター押すだけカメラは昭和時代には「バカチョン」と呼ばれていた。ドラえもんにもそんな秘密道具があった。差別用語ニュアンスがあるということで段々と自主規制。さすがに平成初期から使われなくなった言葉。しかし、令和のヤングは「全自動」ですらも意味がわからないと思う。

正・セーラー服と機関銃が麻薬取引で、「その後」が反社不動産業者による昭和バブル地上げ。
昭和のコンプラ意識が酷い。こんな犯罪行為が取り締まれないのなら警察いらない。
平成は昭和という黒歴史を少しずつ改めて行った。今現在の40~50代がしつこく文句と苦情を述べ立ててくれたおかげ。

やっぱり「その後」も内容が荒唐無稽でリアリティを感じない。中学生ぐらいまでを対象としたジュブナイル作品ぽかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿