2025年12月4日木曜日

谷村美月「おにいちゃんのハナビ」(2010)

「おにいちゃんのハナビ」という映画を今年の夏にNHKBSで放送していたので録画しておいたものを今になってやっと見る。
監督は国本雅広。脚本は西田征史。制作はエネットで配給はゴー・シネマ。主演は高良健吾と谷村美月。新潟を舞台にした新潟ロケ映画。実際にあった話に基づいて描かれた映画らしい。

田舎町の病院を退院した少女谷村美月とその母宮崎美子。タクシー運転手が大杉漣さんだ。これは個人タクシー?この3人が家族なのか。町では夏祭り。
少女は頭がツルツル。どうやら白血病か?(谷村は実際にスキンヘッドにしたとのこと)
半年ぶりに家に戻ると19歳兄・高良健吾は引きこもりになっていた。まあ日本の各地でよくある話だな。

この町の誇りは大掛かりな夏の花火大会。みんなで夜空を見上げる。ヒロイン谷村の女友だちの中に岡本玲剛力彩芽がいることはすぐわかった。みんなすごくキャピキャピしてる。

来年成人式グループを見かけ、少女の兄も来年成人式だということ思い出す。引きこもり兄に母も父もみんな悩んでる。この兄は娘の治療のための引越しを契機に慣れない環境で引きこもりになってしまったらしい。引越し転向は子どもに多大なストレスを与える。
少女の高校の担任が佐藤隆太だ。わりと出演者が豪華だ。
妹は兄を気に掛ける。積極的に会話。火事ドッキリで家の外に引き出したりする。この妹がとにかく元気で明るく積極的。友人たちと兄を万代シティへ連れ出す。こういうことができる段階だと引きこもりとは言えない気がする。と思って観ていると、やっぱり兄はギリギリ。早く帰りたい。しかもチンピラにからまれる。

しかし中3で見ず知らずの人しかいない土地へやってきて孤立を深めた兄の気持ちを想うとそれはつらい。友だちもいないのだから悩みを共有し相談できる相手もいない。これは病む。

地元の成人たちグループに兄を入れようと頑張る妹。兄のバイトも探す手伝い。このJK妹がとにかく立派だ。
だがこの19歳兄の引きこもり問題はそれほど深刻ではない気がする。自ら望んで新聞配バイトができるのだから。
妹のおかげで兄はだんだんと心を開いていく。会話とコミュニケーションが成立してく。

しかし妹は再び病に倒れる。再び入院。どうする兄?
兄はもう一人で病院にお見舞いにやってこれるレベルに。
兄は田舎花火青年会に自ら入会。可愛い女の子(早織)も歓迎してくれるのだが一人よそ者を入れたがらない閉鎖的なやつがいるな。こいつが1人で会の雰囲気を悪くしてる。こういうやつを追放したほうが何でも上手くいくはず。

病院の先生が佐々木蔵之介。この人はいつも雰囲気が同じ。
妹は咳をして苦しそうになっていく。病状を知らされていない兄は不安がつのる。
やがて妹が余命いくばくもないことを知る。
臨終シーンがあまりに完璧に整えられていてリアルすぎてこんなん見てる側は誰もが気が滅入る。
あんなに元気で明るくポジティブな妹を若くして亡くすとか一生のトラウマ。両親も抜け殻。同級生も心の傷。
棺に入れたケータイに電話してみるシーンとか絶句。東京もんが新潟で冬を迎えるとか心を病むにきまってる。時間差で妹からメッセージ動画が届くとか、テクノロジーは残酷なことをする。

そして兄は妹のために花火をつくり打ち上げる。熱心に指導する花火職人が塩見三省さんだ。
日本には打ち上げ花火にこんな意味合いがある地域があるとは。
あと、不慣れな土地で成人を迎え還暦まで土地の人々と接していかないと悟るとか、想像もしたことなくて絶句。いろいろと見ていて辛い感情。

主題歌は 藤井フミヤ 「今、君に言っておこう」なのだが、自分としてはここは「君は天然色」だろと思った。

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