BOで各108円で購入したやつ。なんと10年積読本w
THE TRIGGER by Arthur C. Clarke & Michael Kube=McDowell 1999
研究施設でたまたま発見された夢の新技術。銃火器の火薬を遠隔で自然発火させ無力化する「トリガー」。研究者から所長、スポンサー、そして上院議員をへて大統領へ。即国家機密。
しかし、瞬く間に全米各地にトリガーが設置。合衆国憲法にある銃を所持する権利をめぐって反発と混乱。
まるでドラえもんの「こんなこといいなできたらいいな」が科学技術によって実現されたら世界はどうなるか?という思考社会実験。
正直、今まで読んできたACクラークのような哲学的な深みのようなものは感じず、ひたすらこうなってああなってという、ちょっと大人が読むにはどうなのという感じ。ずっと政治劇。あまり爽快感もない。クラークらしくない。
もともと銃による凶悪事件が多かったアメリカ。そしてユナボマー・カジンスキーが逮捕されたのが1996年。オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件が1995年。ケニアとタンザニアにおけるアメリカ大使館爆破事件が1998年。コロンバイン高校銃乱射事件が1999年。アメリカの惨状にクラークさんも心を痛めていたに違いない。そんな技術があればなという空想。
いや、長い。読んでも読んでもそれほど面白くもない。(たまに面白いとこもあるけど)
最後の方で主人公のドクター・ホートンが狂った陰謀論者テロ組織に誘拐されるなど起こるけど、それまでがひたすら長い。
ラストでホートンが発見するさらなる夢の技術が恐ろしい。新たな科学技術は隠ぺいしたところでいずれは誰か他の者が発見するか、漏れ出てあっというまに世界に広まる。そんな恐怖。

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