2025年6月4日水曜日

北村薫「秋の花」(1991)

北村薫「秋の花」(1991)という本があるので読む。東京創元社GOLDEN13というシリーズの1冊。この作家の本を読むのは初。

オビに「北村薫待望の初長編」とある。この長編は国文学科の女子学生が落語師匠と事件を解決するミステリーのシリーズらしい。

女子大生が後輩の女子高生が校舎から転落死した事故?事件?について、友人とあれこれ会話討論する本。
正直あまりミステリーぽくないしサスペンス要素もない。むしろ事件と関係のない国文学の会話をしている。

仲良し女子高生に起った悲劇の顛末。赤川次郎とかで読むやつかな?と思ってページをめくってたけど、これはむしろ青春小説。
いきなりこれを初めて読んだので、円紫師匠という紳士が出てきて「誰?」ってとまどった。

若者同士の会話はどうしたって古くなる。そこは気になるが文体が格調高い。
実際この本は今も人気作らしい。しかし、自分としては他人にすすめたくなるほどではなかった。ミステリーとはいいがたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿