塩野七生「ローマ人の物語 パクス・ロマーナ」(1997)を新潮文庫版(2004)上中下(第14巻、15巻、16巻)で読む。
アントニウスとクレオパトラの死によって皇帝属領となったエジプト。パルティアとエルベ以北のゲルマン人という不安はまだあるけど、オクタヴィアヌスの権力とローマの栄光は頂点。
元老院やローマ市民が考える暇がないうちにどんどん改革を断行するオクタヴィアヌス改めアウグストゥス。この人は幼少から消化器系が弱かったのだがそのぶん慎重な性格。
政治、軍制、税制、をしれっと改めていく。結果、ローマ最盛期。
まったく知らなかったのだが、古代ローマでも少子化問題が起こってた。まじか。
アウグストゥスのとった方法が、婚姻関係以外の男女の交わりはすべて違法w 男女関係が奔放だった娘も孫娘も島流し。そして、独身でいることを著しく不利にしていく。未亡人にも再婚を奨励。
後継者問題では悩んだアウグストゥスだったのだが、結果77歳まで生きた。30代で権力をつかんでから長期政権。
0 件のコメント:
コメントを投稿