2021年12月17日金曜日

南沙良「太陽は動かない」(2021)

WOWOWドラマの劇場版「太陽は動かない」(2021 ワーナー)を見る。主演は藤原竜也竹内涼真。制作はROBOT。監督は羽住英一郎。脚本は林民夫。原作は吉田修一の「太陽は動かない」「森は知っている」による。

諜報員、工作員はミッションに失敗すると裏切り者として心臓に埋め込まれた爆弾が爆発して抹殺されるとか、その設定自体が嫌悪感。どんな近未来ファシスト国家だよ。
こういうことを実際にイメージできる人はヒトラーやスターリン、毛沢東、金親子ぐらいに限られてる。こんな小説を書くような奴自体が危険。自分も他人にそうしたいという願望があるに違いない。藤原竜也はいまだにバトルロワイヤルみたいな映画撮ってる。

藤原が市原隼人を救出し韓国人俳優が絡んでくる。冒頭から海外ロケのカーチェイスアクションが画的に豪華。街中でよくあんなシーンが撮影できる。ブルガリアの街の風景が新鮮。正直この冒頭アクションがこの映画のクライマックス。

裏社会とつながる中国の巨大企業が悪の組織という設定はこれから世界中で増えるだろうと思う。イメージしやすい巨悪。ショッカーなんかよりもよっぽど悪質。

これを見た理由は南沙良が出てるから。東京からの転校生で主人公の高校時代の初恋の人?最初の出会いが更衣室のぞき?
田舎高校生たちがバイクで旅客運送なんかをやって小銭を稼いでる。たぶんそんな闇営業は世界中で行われている。真面目に法規を守る高校生なんて日本ぐらいにしかいない?

南沙良、か細い声で華奢。想い出シーンのみの出演だが、出番はわりとあった。
友人加藤清史郎は知的障害のある弟がいる。俺はデータを抜いて逃げるよ。は、何言ってんの?どうゆう設定?工作員予備員の虎の穴?なんか「あずみ」っぽい。「タイガーマスク」っぽい。マンガっぽい。

死んだヤマシタ(市原隼人)から情報を得ていた鶴見辰吾が出てくるんだけど、霞ケ浦の太陽光発電?エネルギー革命への一歩?何いってんの?そんな情報を盗むために命を張ってるんの?
スパイらしいそれっぽいことをやっててカッコよく撮ってるけど、盗もうとしてるものが今一つ納得できない。

高校の修学旅行が東京なんだが本郷の鳳明館?!(ここ、何回か前を通ったことあるけど泊まる機会は一度もなかった)
高校生をスパイ訓練して情報を盗んでこさせるとか、佐藤浩市の組織も悪質。人の命をなんだと思ってるんだ。
現在のミッションと高校時代の試験ミッションのシーンが交互にやってくる。映画ってこういう構成が多い。見てて疲れる。韓国人俳優の日本語がカタコトすぎる。
竹内涼真はクルマを運転してヘリを操縦するだけの役なの?なにも魅力的じゃないバディ。

中国の砂漠で機密を目撃してヘリ撃墜。藤原と竹内は捕らえられて大ピンチなのだが、この映画の設定では所属組織に一定期間連絡がないと心臓が爆破される。敵も上司も敵。酷い。佐藤浩市は部屋でくつろいでるだけか?後方支援組織もなしか?

スマホで情報が瞬時に世界を駆け巡る時代のスパイアクション映画。体内にGPSを埋め込むとか「やりすぎ都市伝説」の世界が現実になりつつあるのか。
美脚をからめてくる女スパイとか、今も戦時中の韓国にはいるかもしれない。
爆破タイマーの解除の仕方、ネット銀行か。定期的に自動で接続する仕組みを作っておけ。

長編映画にする必要はなかったのでは?ストーリーに納得いかない。
藤原と竹内がメタメタに拷問される姿が見たいという女性向けだったかもしれない。

主題歌King Gnu「泡」。

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