2021年6月29日火曜日

英文法再入門 10のハードルの飛び越え方(中公新書)

中公新書2628「英文法再入門 10のハードルの飛び越え方」(2021年1月 澤井康佑)という本がたまたま目についたので手にとった。慶大文学部卒の予備校講師が書いた本。中公新書で英語学習本はめずらしいのもあって読んでみた。

英文法などというものを学ぶのは高校生のとき以来一度もなかった。「ドラゴン桜」を見てて英語学習シーンに触発された。こどもたちに質問されたときに答えられない大人は恥ずかしい。なんとか英文法のキモを押さえたい。

冒頭から著者は「日本語は複雑」ってゆうけど「英語だって複雑」という例を示す。その民族の外界との接し方と認識の思想概念が言語に現れている。原理原則と例外。語学を習得することはけっして楽ではない…という。やはり読んでいて頭痛い。
日本語にはない「a」と「the」、加算名詞と不加算名詞という概念。自動詞と他動詞。あのちんぷんかんぷんでつらかった時代を思い出す。誰もハッキリそれを教えてくれなかった。

この筆者は英文和訳において「5文型理論」(SVCとかSVO、SVOOとかSVOCとかいうやつ)と英和辞書の利用がとても有用なことを説く。
そういえば和英辞書の引き方も読み方すらも習った記憶がない。この本を読んで始めて英和辞書の読み方を知った。
この本に書いてある方法通りに訳せばほぼカバーできるのか。中学生のときに知っておきたかった。

さらに、「現在完了形」や「受動態」といった中学生を苦しめた概念も久々に学んだ。
YUI「CHE.R.RY」における「恋しちゃったんだ」「I have fallen in love.」とするべきか?「I fell in love.」とするべきか?
英語の得意な日本人生徒は前者に訳す。だが実はネイティブの人にとってはどちらも同じらしい。とくに現代アメリカ人は過去完了を使わなくなってる?それ、マジか。

それに、前置詞+関係代名詞 with whom も使われなくなりつつある。受験以来で英文法の本を読んでみて、忘れていたそんなことをいろいろ思い出した。

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