2017年に「3月のライオン」という映画が前後編に別けて公開された。ROBOT製作でアスミックエース配給。監督は大友啓史。今年の春になってやっと見た。
主演は神木隆之介くんで将棋をテーマにした映画だということしか知らない。
マンガ原作の映画化らしい。アニメ→実写映画という流れ。こちらはフィクション。
いきなり一家交通事故死の葬式と斎場シーン。主人公はいきなり孤児。どうやらプロ棋士に拾われたらしい。こういう嫌な場面は一瞬の説明だけでいい。
加瀬亮と伊藤英明の名人戦シーンから始まるのだが、「聖の青春」を見た後だと伊藤がイキリすぎ。こんなプロ棋士いない。
主人公は高校生プロ棋士。屋上一人飯してると高橋一生先生が話しかけてくる。「オマエ、俺より給料高くない?」将棋の世界ではそういうことが起こりうるのか。
しかも師匠を負かして師匠豊川悦司の道を断つ罪悪感。なんか暗い映画すぎ。
泥酔して駅前でひっくり返ってるところを倉科カナにお持ち帰りされる。朝目が覚めるとみんな大忙し。セーラー服元気妹が清原果耶。幸せそうな家庭。
中村倫也が栗毛ヘルメットおかっぱでしゃべるまでわからなかった。
またしても染谷将太が出てるのだがサモハンキンポーみたいだった。なんか、登場人物たちがみんなマンガっぽい。そもそも神木くんですら大木凡人。
この映画を選んだ理由は有村架純。有村もプロ棋士の娘。血のつながらない姉?こいつが性悪どS有村。子どもの頃から神木をいたぶって虐めた。有村は悪ぶってもかわいい。
神木くんの家に押しかけ強引に泊まる。なぜに着替えシーンを背景にしてぼかす?有村は下着NGなの?
この将棋ドラマ映画はやさぐれ棋士が多い。これ、将棋映画じゃなく異常に雰囲気の悪い家庭のドラマ。
正月初詣してると姉有村が伊藤英明と不倫デート現場。しかも暴力をふるわれる。こんなの大スキャンダル。大声で騒げば対戦する前に相手を倒せるだろ。姉もろとも。
世間は不倫には厳しいぞ。自分なら写真撮って連盟に送り付けるわ。
もう嫌な場面ばかり。見ていて何も楽しくない。
加瀬亮とても名人っぽい。谷川名人の雰囲気。斉木しげるは米長名人っぽい。
佐々木蔵之介は山形を背負って戦う棋士という役が合ってる。
新人王戦に勝利した神木くんは時の人。高校生六段。学校でも全校生徒集会でも表彰。「やめてくださいよ」
連盟は話題の新人のために加瀬亮名人との対戦も組む。タイトル戦でない記念対局でも盛大なパーティーが開かれ、こんなに記者が集まるの?加瀬名人が枯れすぎてる。
伊藤英明の植物状態妻がよく見たら小橋めぐみさんだ。相変わらずこの棋士が病院でも大声出すなど粗暴。
清原果耶がイジメにあうシーンがひどい。あんな学校はいかなくていい。
家族を棄てたずうずうしい父伊勢谷が突然登場。さらに不快。
後篇もやっぱり見たくない嫌なシーンだらけ。見ていてなにも楽しくないし爽快感もない家庭崩壊ドラマ。つまらない。
こんな映画、将棋ファンを増やすよりもむしろ将棋にマイナスの感情しかない。
2家族ホームドラマで散漫。長大なマンガ世界を詰め込むとこうなるという映画。将棋の世界の戦いを期待して見ると裏切られる。
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