2020年1月4日土曜日

長澤まさみ「マスカレード・ホテル」(2019)

東野圭吾原作の鈴木雅之演出フジテレビ映画「マスカレード・ホテル」が、公開から1年未満で1月3日に地上波放送されたので見る。大ヒットしたので十分にモトがとれたのかもしれない。

木村拓哉と長澤まさみの共演という話題作。このふたりのスターを見る映画だが他共演者も豪華スター。
だが何と言っても、今まさに旬の女優といっていい長澤まさみを見るための映画。自分は今回初めて見る。

これ、自分が劇場まで見に行かなかった理由は予告編。登場人物たちがそろいもそろって「客のいうことが聴けないのかぁっ!」と怒鳴り散らしているシーンダイジェストだったからw そんなもん、恐怖だし不快極まりない。本物の高級ホテルだとそんな客いるの?と疑問。
では鑑賞していく。
もうこれが小日向文世、梶原善、濱田岳、菜々緒、笹野高史、生瀬勝久、宇梶剛士、前田敦子、松たか子、石橋凌、髙嶋政宏、渡部篤郎、勝地涼といったテレビドラマでおなじみすぎる面々たち。ぜんぜん新鮮味が感じられないいつもの役どころと演技。いかにもフジテレビな娯楽映画。

潜入捜査刑事を監督管理する上司がホテルマンまさみ。初登場の場面から顔がほぼ鬼。
もうクレーマー問題客がつぎつぎにやってくる。誰もが怪しい動きをする。それでいて潜入刑事をホテルマンとしてふるまわせないといけない山岸さんの心労。

だが、キムタク刑事は有能。ブチギレながらもホテルマンになりすます。ひたすら忍耐。たまに本業のホテルマン山岸さんもうならせる慧眼。こんなことできることじゃない。

偽視覚障碍者、バスローブ泥棒、ストーカーを部屋に近づけないように要求する女、キムタク指名で指図する最悪なクレーマー客。もうみていて不快でしかない。バレたら誤れば済む問題ではない。特にクレーマー生瀬には殺意しか感じない。

そしてキムタク刑事は上司とも闘わないといけない。小日向さんはちゃんとした優秀な相棒でよかった。
もうこれは娯楽作品としては最大級に素晴らしい映画だったと褒めたい。なにより長澤まさみと木村拓哉という、テレビドラマをともに引っ張ってきたふたりの人気俳優が火花を散らす映画。このふたりがとても魅力的なバディになってる。

真犯人は意外性がある。見た人はネタバレを避けるべき。まさみ山岸さんが罠にかかるのは見ていて本当に怖い。キムタク刑事、早く!そいつの頭を拳銃で撃ちぬけ!

お客様は神様です!と、がんばって働いていても逆恨みされ善意も利用されるならサービス業は地獄でしかない。山岸さんはホテルマンを辞めるべき。
自分にはキムタク刑事のいう事が至極まっとう。ホテルマン山岸さんのいう事はまるで宗教団体幹部の言うことのように思えた。

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