2019年8月17日土曜日

アガサ・クリスティー「予告殺人」(1950)

アガサ・クリスティー「予告殺人」を田村隆一訳1976年ハヤカワ・ミステリ文庫版で読む。これが自分にとってクリスティー49冊目。
A MURDER IS ANNOUNCED by Agatha Christie 1950
これがミス・マープル長編の第4作目。
チッピング・クレグホーン村の人々は地元紙広告欄の「殺人お知らせ申し上げます…」 という謎の広告で話題で持ち切り。
英国の田舎の人々の朝の会話が続く。新聞を複数取ってる家庭が多い。

好奇心があってヒマな村人たちはリトル・パドックスの女主人レティシアのもとへ集まる。時刻6時30分になると突然照明が消え押し込み強盗?やだ怖い!集まった人々困惑!

銃声の後に明かりがつくと、そこに外国人らしき男の死体。どうやら村のホテルで働くスイス国籍の男だった。
弾丸は女主人をかすめて軽傷。命を狙われたのは老婦人?

クラドック警部が捜査開始。その時間にリトルパドックスに居た人々に話を聴きに行く。
3分の1ほど読み進めたところでミス・マープル登場。なんとマープル婆さんは村のホテルに滞在中。
クラドック警部に捜査方針でアドバイス。真っ暗になってたのだから人々の証言は当てにならない。

レティシア夫人は若いころ秘書を務めた富豪から巨額の遺産を贈られている?それも病弱な妻が死んだ後という条件で?
レティシア夫人が先に死亡すると遺産が転がり込む妹の2人の子どもが存在?年齢的にあてはまりそうな人物がリトルパドックスに何人かいる!

重要な何かを見たか気づいた人物がさらに連続で殺される。

実はアイツの正体がアレで…とか、終盤にいくつか明かされる。それっぽかった関係性はちゃぶ台のようにひっくり返される。
誰の元へ遺産が行くのか?クリスティ女史らしいミステリーといえる。たぶん人によっては面白い。だが、自分としてはやや退屈。ちょっとムダに長い。

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