それに、日本列島が30年に一度あるかないかという自然災害級の酷暑の連続。とても屋外で1日を過ごそうと思えなかった。
だが、現地が意外に過ごしやすいという情報を得て、前日の夜になってチケットを購入し、長年のYUI友の車に乗せてもらって当日未明深夜2時に出発。
猪苗代の道の駅で仮眠、町役場駐車場で仮眠、10時に天神浜へ移動しテントを設置し仮眠。たぶん気温が24度ぐらいで快適。
この日は湖面を渡ってくる風が強かった。たぶん常時7~10mぐらいの風が吹き続けてテントが砂まみれ。浜に向かって強い風が吹いているために、波打ち際が泥と藻のようなもので汚い。水遊びしている子どもが昨年に比べると少なかった。
だが、風が強く吹いているからこそ、日中30度ぐらいの気温でもなんとか快適に過ごせる。
そしてようやく15時になってyui&むらじゅん(FLOWER FLOWER)のステージへ。
このステージを見て驚いた。ステージ真ん前からシートと椅子を設置した人々で占拠されている。しかも後方から見るとスカスカでかなりスペースに余裕があるように見える。しかもライブが始まってもこのままだった。スタンディングで前の方で見たいのにナニコレ?まるで大相撲桟敷席。
昨年はこうではなかった。おそらく、今年の初日からこう定まってしまった暗黙ルール?ロッキンとあまりの違いにストレスがたまった。
我々ぐらいフェスのベテランになるともはやアーティストを見ることにこだわらなくなってくるw テントで寝ながらでもかまわなかったのだが、やはり、yuiを直接見ないと何も記事を書けない。遠巻きに後方から眺めることにする。
yui&むらじゅんが登場すると歓声があがった。yuiの鮮やかな深紅のひらひらしたシャツの色でその場の雰囲気がパッと華やぐ。スカートはロングの黒に白い柄が入ったものだった気がする。ヘアスタイルは少年型yuiという爽やかショート。
セッティングされていた椅子に腰かけると1曲目はハンドマイクでミニアルバム「色」収録の「秋」だった。ひょっとして世界初演?昨年の初ワンマンでの「冬」から始まって、2017年オハラブレイクでの「夏」、そして日比谷野音での「春」、そして今回の「秋」によって春夏秋冬すべてライブ演奏に接することができた。
いきなりMCになる。昨年は渋滞に巻き込まれ、むらじゅんのお腹の調子もありギリギリの到着だったという思い出話。
ちなみにこの日は朝8時渋谷集合だったのに、確認の電話をするとむらじゅんは8時に起きたそうだ。yuiからムチャブリの「X JAPAN弾いて!」「尻文字とかよりかはいいでしょ」
2曲目「アイス」から座ってアコギ。そして特別ゲスト菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)が登場。菅原は単独ソロで大きい方のメインステージの出演を終えてからの出演だった。yuiは「9mm…」以下の発音がギリギリな感じだった。
yuiは菅原を「たっちゃん」と呼んでいた。親しい感じだった。この二人はどこで知り合ったのか?どうやらまたしてもきっかけはブラフマンだったようだ。
yuiは変わった。人見知り発動してた少女時代はもう遠い過去。
yuiと菅原の二人で、中島みゆき「糸」、エレカシ「風に吹かれて」(昨年のオハラで宮本が単独で披露)をカバーしてた。
こういうのがあるから、遠くでやってるフェスでも行かないといけないという強迫観念と切迫感。「特別な何かがあるかもしれない!?」という焦りがオタを動かすw
yuiのアコギ弾き語りを邪魔せずそっとむらじゅんの寄り添うような鍵盤が加わった「コーヒー」はやっぱり「きちがいも」Ver.だった。この曲がこの編成で聴けるとは会津の人々は幸運だ。
誰もが知ってるyuiのフロアアンセム「CHE.R.RY」では前の方に居たファンたちが突然手品のようにヒマワリの花を一斉に咲かせていてyuiを驚かしていた。
「CHE.R.RY」が最後の曲の予定だったようだが、yuiはステージ上手側のPA席のほうを見て「もう1曲いい?」というジェスチャー。この日のステージはとにかくタイムテーブルに従った進行にこだわっていたらしく、巻きが入って「いとしのエリー」は短縮Ver.だったようだ。
yui&mura☆jun(FLOWER FLOWER)オハラブレイク2018猪苗代野外音楽堂 8月5日セットリストあと、この日は東京スカパラダイスオーケストラのゲストとしてもyui&むらじゅんが登場。
01.秋
02.神様
03.アイス
04.糸(中島みゆき) with 菅原卓郎
05.風に吹かれて(エレファントカシマシ) with 菅原卓郎
06.コーヒー
07.宝物
08.CHE.R.RY
09.いとしのエリー
なんと自分はスカパラは2010年年末のCDJ1011以来という、ごぶさた久しぶり。
呼び出しのとき大きな歓声があがったけど、スカパラ聴く人はFLOWER FLOWERの「素晴らしい世界」とか知らないでしょ?って思った。
茂木さんの口から2013年秋のインコの群れツアー(名古屋)でのSo many tearsとFLOWER FLOWERの対バンの懐かしい思い出も話題に出たのはうれしかった。
yuiボーカルで「追憶のライラック」を披露。yuiはあまりこの曲に慣れていない(?)らしく、譜面に首っ引き。ところどころイェイ!という勢いで押し切った。ヤケクソ感?w
歴代ゲストボーカルとの絶妙なコラボと比べるとあまり完成度は高くなく(?)、やや周囲の空気を微妙なものにしていたようにも感じた。
あと、日本を代表する二大天才キーボード奏者・沖祐市と村山☆潤の競演もすごいなと思った。
この日は田島貴男のステージも初めて経験した。野外ライブで聴くこの人のライブはとても楽しい。ギターがすごすぎた。
もう一組、ハンバート ハンバートも人生初体験。感動だった。自分がこのデュオを初めて知ったのは2009年の「くるり鶏びゅ~と」だった。
昨年はここでラブサイケデリコも初めて見れた。フェスはそんな昔から知ってるけど一度も生で見たことのないバンドを見れる貴重な機会。
藤原さくらはテントで寝転んで音だけ聴いてた。
それにしてもオハラブレイクのバックに磐梯山、左手に猪苗代湖という浜辺のロケーションが最高。これに匹敵する風景の良い会場というと他には岩見沢JOIN ALIVEぐらいしか思い浮かばない。
ロッキンのようなキッズだらけ、サマソニのようなガラの悪い人がめだつフェスと違って、地方の小規模フェスは年配の人と家族連れが多い。その地方の夏の楽しみなんだろうと思う。出演アーティストを追いかけて遠くからやってきた人も多いだろうけど、やはり地元民のお祭りだと感じた。
人が多すぎて不快なロッキンなんかと比べると、東京から遥か遠いオハラブレイクは人が少なくて過ごしやすい空間だ。だが、東京のように人が多いことに慣れていない感じのする人が多いようにも感じる。
ステージ前がシートと椅子で占拠される現象は来年以降は禁止したほうがいい。スカパラの熱狂のステージが終わってテントに戻るとき、真っ暗なステージ前にまだじっと固まったように密集して人が居たのを見たときは何とも言い難い感じになった。
ステージの配置とゾーンの区別はなんとかしてほしい。(もう来年は行かないと思うけど)
仮設トイレが一か所で、男子トイレも行列ができていたのもテンション下がった。
暑いのに冷たい水道水が手に入らないのもマイナス。ちょっと水で手を洗うことも困難。このフェスは水回りが不便。
それに撤収時間が真っ暗になるので懐中電灯的なものが必要。
ブロガーさんも参加されたのですね。
返信削除私は地元民なので、昨年同様参加しました。
おっしゃるとおり、野外音楽堂の「座る光景」は確かに驚きでした。
夏フェスなのに、クラシックでも聴いているような不思議な感覚にw。
もう少し盛り上がりたかったのはありますが、yuiとむらじゅんの2人でアコースティックな雰囲気が強かったので、しっとりと堪能する貴重な機会だったと捉えています(夏フェスだけど)。
かなりMCも多く、スカパラとのコラボも含めると10曲以上の演奏、良いカバーもあり、yuiとむらじゅんも楽しそうで、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。
少しだけ残念だったのが、「追憶のライラック」。譜面と格闘していたこともありますが、出だしのyuiの緊張感が半端なかったように感じました。曲後半からは調子も上げてきて、「素晴らしい世界」では本来のパフォーマンスを取り戻していたように思います。
偉そうに色々言いましたが、福島民からすると、生でyuiの「無敵」な歌声に接することができる機会は本当に貴重なので、来てくれたことに感謝の念しかないです。
できることなら、是非また来年も来てもらいたいものです。
あ、地元の方ですか。オハラブレイク、すばらしい環境でした。今後のますますの発展を期待しています。
削除自分もyuiの歌声は無敵でその場の時間を止める存在だって改めて感じました。
近くで見れる人は殺伐とした圧縮に耐えうる人というライブの常識に毒されてる自分からしたら戸惑いましたが、yuiは常々リラックスして聴いてほしいようなので、あれが本来のライブコンサートかなとも思ってます。ただ、逆に後方のほうがキツくなるのでもうちょっと詰めてよ!とも思いました。
yuiが2年連続参加した音楽イベントはめずらしい気がします。気に入られた?来年もあるかもしれませんね!