2017年10月14日土曜日

エラリー・クイーン「災厄の町」(1942)

エラリー・クイーン「災厄の町」(CALAMITY TOWN, by Ellery Queen 1942)青田勝訳1977年版ハヤカワ・ミステリ文庫の1978年第3刷を手に入れた。100円でゲット。

こいつがライツヴィルシリーズの第1作。作家のエラリーくんがライツヴィルという架空のニューイングランド田舎町に家を借りるシーンからスタート。

ライツヴィルシリーズがそれほど面白く感じてなかった自分としては、もうこのシリーズは読まなくてもいいように思っていた。けどまあ有名な作品だし、100円だし。

エラリーくんが、次女夫婦の旦那が家出した家を借りる。だが、旦那が帰って来てしまったので、家を貸してもらったライト家に間借りして文筆活動。
これがもう不仲家族のどうでもいい事情がひたすら続く。3分の1読んでも何も起こらないw

出戻り旦那が連れて来た妹だという女がヒ素で毒殺される。旦那が逮捕される。この人が銀行の副頭取らしいのだが、働いてる気配が全然ない。残りの部分は法廷シーン。これも遅々として話が何も進まない。

エラリーって読者に犯人当てを挑むあまり、物事をなんでも細部まで等価に描くため、どうでもいいことが多く、読んでいてとにかく退屈。検察と弁護側のやりとりも、読んでいて刺激が何もない。この版の訳もぜんぜん頭に入ってこない。

旦那に不利な手紙のことを黙ってた件で、検察側の証人としてエラリーくんが証言台に立つ羽目に。この作品でのエラリーはあんまりいい仕事してないな。

結末もそれほど意外でもないし驚くこともない。結局それほど面白くなかった。これでしばらくエラリーからは離れようと思う。

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