クロノス・カルテットによるこの演奏は世界的に多くの人々の共感を呼んだ。すでに古典。
Different Trains(1988)はホロコーストを扱かった作品なのでそう何度も聴く気分にはならない。異なる列車に乗せられて、あの場所へと連れていかれるあの風景。
ミニマルな弦楽器の音に合わせて、加工された録音テープによるサイレンの音、短い会話の断片がサンプリング再現される。音楽で聴くドキュメンタリー。
アメリカで暮らすライヒ少年の乗る列車と、ヨーロッパで過酷な運命をたどったユダヤ人が乗った列車の、ひょっとすると自分がそちら側に乗っていたかもしれないという想像。
これと同じようなことは自分も日々、電車の中だったり、東京を歩いていたりする時、ふと想うことがある。
だが、純粋に音楽として聴くとかっこよかったりするから困る。
現代の若者で蒸気機関車に乗る体験をした人は限られている。だが、テレビかなんかで映像は見ているので、その独特のリズムと音は想像可能だと思う。この曲はこれからも価値を失わないと思う。
パット・メセニーのギターによる「エレクトリック・カウンターポイント」(1987)はさらにかっこよくて困るw
多重録音セッションによるなんとも説明のしようがない不思議な音楽体験。これ、ギター弾く人は一度やってみたいのではないだろうか。
強くオススメする。89番のあたりからかっこよくてたまらん。
強くオススメする。89番のあたりからかっこよくてたまらん。
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