11月19日という日を日本中の金田一ファンが楽しみにして待っていた。本当に久しぶりの金田一耕助探偵モノの新作ドラマがBSプレミアムで放送された。
見た直後の感想、「市川崑版と話がまったく違うじゃん!」
だが、自分は中学生のときに横溝正史の原作を読んでいた。もうほとんど覚えていないのだが、映画版は横溝正史の承諾を得て改変した内容であることは十分に知っていた。だが、ここまで違っていたのか!と新鮮だった。(自分は古谷一行版は見たことがない)
市川版がヒロイン大原麗子と司葉子の悲しい親子の絆をメインにしたストーリーだったのだが、今回の「完全映像化」はより原作に忠実なドライな内容。
キャストは申し分ないのだが、和尚ってもっと大柄なイメージを持っていた。奥田瑛二ってこんなに小さかったっけ?って思うほど。長谷川博己が大きすぎた。長谷川金田一、すらっと背が高い金田一だった。
あと、ヒロイン仲里依紗がちょっと…。自分はあんまりこの子がかわいく見えない。おれのまさみに一度でいいから金田一ヒロインをやってほしい。
あと、もっとも重要なキャストである三姉妹も乃木坂ちゃんにやらせてほしいw
それにしても最大の驚きが長谷川博己の演じた金田一耕助が今までとまったくイメージの違う新機軸、気合系金田一だった。いままでで一番落ち着きがないw 石坂金田一はおっとり天然だったんだな。
冒頭シーンが「え、録画時間を間違えた?」って思うほどに唐突w 悪態つきながら屏風を蹴り倒す金田一さんw
今まで見た金田一さんでいちばんかっこいいw ヘアスタイルがもじゃもじゃ頭とはいえない。
犯人と一対一で対決する謎解き解決編がすごく長かった。犯人の追い詰め方が狂気に満ちた金田一さんだった。
死んだ戦友の幻影を見たりと戦場トラウマPTSD?過呼吸の金田一?
分鬼頭の淀君は山田真歩。太地喜和子には及ぶべくもないが存在感だしてた。この女優、最近売れてきてるな。
古田新太はあんまり使う意味なかったかも。
佐渡でロケをしたようであんまり瀬戸内を感じなかった。島民や駐在さんにも昭和20年代を感じなかった。
「きちがいじゃが仕方がない」って放送で言ってもいいって初めて知った。
だが、今回の「獄門島」は金田一シリーズの「シン・ゴジラ」だった。喜安浩平脚本もよかったんだろうな。見ごたえあったし面白かった!ありがとう、NHK!マリリン・マンソンを使ったことも衝撃。
キ※ガイ連発で番組のやる気がスゴイ! 字幕まであったぞ!
返信削除カンバーバッチ版シャーロック・ホームズに対抗するのか長谷川金田一も斬新でした。戦場で仲間が死んでいくのを何もできないで見ていた金田一が、無意味な殺人を犯した和尚を言葉で責め殺すあたりがド迫力。
いままでの金田一に比較してエキセントリックで内面に葛藤がありそうで、魅力を感じる。
ただ、佐渡でロケしたせいかお寺や屋敷が広くて立派過ぎる。ほんとは瀬戸内海の小島ですからね。
ラストの電報。「悪魔が来たりて笛を吹く」・・・続編を期待してしまいます。
長谷川博己は同じBSでつい先ごろまで放送されていた「夏目漱石の妻」での怪演が素晴らしかった。あれも異常なほどに漱石だった。
「どうして人を殺すのか?理由が知りたい」という金田一さんの内面について初めて掘り下げた作品じゃなかったかと想う。
返信削除漱石の妻は黒島結菜が出てたのに、見れなかった。
11月24日から三夜連続BSプレミアムで横溝正史短編ドラマをやるそうです。池松壮亮の金田一耕介で「黒蘭姫」「殺人鬼」「百日紅の下にて」http://www4.nhk.or.jp/P4217/
金田一耕「助」
返信削除11月21日、目に付いた「介」箇所を全修正
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