川越市の南大塚駅から安比奈線という貨物支線が伸びていた…ってことを今年になって初めて知った。川越市民と廃線オタにはよく知られた場所らしい。
廃線から半世紀。ニュースによればこの廃線跡がいよいよ再開発に?
物好きな自分と友人は南大塚駅から歩いてみることにした。ちなみに自分は廃線跡というと、これまでに北海道の札沼線の新十津川沼田間の一部、奥多摩のさらに先のダムまでの路線の一部、足尾の鉱山引込み線の一部、高尾の御陵線跡ぐらいしか歩いたことがない。なのでそれほどマニアというわけでもない。
西武の所有地だが近隣住民が花を植えたり鉢を置いたりしてる。
いちど廃線になった路線に列車が走ることは二度とないというのは本当だなって思った。荒れるにまかせて放置するしかない。
畑の中を線路は続くよどこまでも
道路と交差する箇所はこんな感じで断絶している。地元民にしたらずっとそこにある風景。
この感じだとまだまだ数十年はそこにあり続ける気がする。
この日は我々と同じように線路を歩いているハイカーが何組もいた。盛夏だと草ぼうぼうでとても歩けないらしい。
スニーカーで歩いた。できることなら山用の靴が望ましい。
なんか、このあたりからロシア民謡カチューシャが頭の中でぐるぐる再生ループ。
なんか、シベリアっぽい。
自分が今までイメージしてた川越とまったく違う風景
このあたりはNHK朝ドラ「つばさ」で多部未華子がトロッコを走らせた場所らしい。
県道114号線で断絶。道路の下をくぐってその先へ。いよいよ線路が不鮮明になってきた。
このあたりではモトクロスバイクがぶいぶい音を立てて練習していた。
旅もいよいよ終わりに近づいたようだ
この感じだと冬の間しか歩けない
この路線は川砂利を運搬するための路線なので、こんな荒れ野を通っている。
これも日本の産業遺産といえるかも
墓標だと思った。この風景を見て、ここまでの道を引き返すことにした。
南大塚まで歩いて戻る。総歩行距離約8キロ。山に登ったぐらいに疲れた。
源流(?)への旅。いい企画ですね。写真と合わせて愉しく観ましたね。
返信削除ボクも「鉄塔武蔵野線」と言う本を読んで(映画化もされてた)当地の送電線の1号鉄塔と最終鉄塔を求めて、延々歩いたことがあります。
結局、どっちも変電所に繫がっていただけでしたがね。
川崎横浜方面にも貨物引込み線の跡とか多いんじゃないでしょうか。
返信削除「鉄塔武蔵野線」って、自分の友人も薦めてたけどまだ味読。今後の読書リストに載せときます。
久しぶりに失礼します。
返信削除安比奈線のはなしは最近知りました。
車両基地と回送線として整備するみたいだったのですが…おじゃんになったみたいですね。
北区にある貨物線(北王子線)も、一昨年に廃線になったみたいです…高校時代に車窓から機関車が貨車を牽引していたのを見てたので…残念です。
あの日本製紙の倉庫への引込み線のあたりはよく通りましたが、自分は貨物車が走ってるのを見たのは1回か2回しかないです。そうですか…、廃線になってたって知りませんでした。
返信削除ちなみに深田恭子の地元は王子。あの風景を見て育ったはずだけど、廃線になったって知らないだろうな。