2016年2月26日金曜日

「マジすか学園」はマジすぎた

2010年1月から3月までテレビ東京系列で深夜に放送されていたAKB総出演のドラマ「マジすか学園」を見ることにした。放送当時はもちろん見ていないが、タイトルが印象的だったので名前はなんとなく知っていたドラマ。

AKBが大ブレイクするきっかけにもなったドラマらしい。アイドルがヤンキーを演じてることにも驚くのだが、ドラマでAKBの内部階層構造までも説明しているのにも驚く。こんな企画、過去にあったか?

転校生ヒロイン前田敦子は介護士を目指す真面目な少女なのだが、かつてはケンカに明け暮れるヤンキーだった。学園を支配するてっぺん「吹奏楽部ラッパッパ」が潰しにかかる。

あとは「ドラゴンボール」的な「北斗の拳」的な展開。ひたすら敵を倒す少年ジャンプ的展開。あれ?これ、すっごく面白い。まったく飽きないで最後まで全12話を見通した。

ヒロインの前に立ちはだかる中ボスたちがみんな魅力的。秋元は70年代80年代のマンガやドラマを研究し尽くしたんだろうと思う。敵キャラが魅力的なドラマは面白い。
中盤以降、前田が四天王と呼ばれるキャラを次々と倒していくのにはしびれた。かっこよすぎた。まるでブルース・リーの「死亡遊戯」みたいだった。こんなに面白いアイドルドラマは見たことがない。

サド(篠田麻里子)はセリフと声がややアレだが、さすがモデルだ。貫禄と立ち姿の雰囲気がすごすぎた。
板野友美の性悪ヤンキーぶりも秀逸。「マエダぁ、テメェあんま調子のってんじゃねぇぞ」の言い方が完璧すぎた。「来いよ、マエダぁ」の表情がいい。
ネズミ(渡辺麻友)の姑息に立ち回るキャラもみごとだった。AKBの主要メンバーってみんな役者だと思った。

宮澤佐江って子の学ラン姿がかっこよかった。「俺のマジはお前のためにある」はいつか自分もまさみに言いたい。「LOVEだよ!」って言いたい。

そして、本人たちに合ったキャラを設定して演技を指導した作り手たちが素晴らしい。
ただ、マキシマムザ亮くんみたいな人はAKBじゃないよね?外部の狂言回し的な存在が必要だったのかも…って思った。
だがしかし、なんといっても第8話での四天王最凶ゲキカラ(松井玲奈)の狂いっぷりと血みどろブラッディぶりはアイドルドラマを越えていた。
前田の仲間を痛めつけてボッコボコにしておいて、笑いながら「怒ってる?」って聞いてくる最狂ヒール。ケンカの限度を超えている。
このドラマを見た海外の視聴者は「日本、怖えぇ~」って思ったことだろうと思う。
もう完全に「ブラック・レイン」の松田優作、「ダークナイト」のヒース・レジャーに肩を並べる存在感だった。圧倒された。アイドルがこんな狂った悪役やってる映像を見たことがない。
まったく、すごい女優だよ。松井玲奈。君はすばらしい…。

最終回の卒業式のシーンも「金八先生」を超えた。
ラストシーンでは再び戦いの日々がやってくることを予感させる。なんだ、このワクワク感。

楽しすぎたので、これから「2」「3」と見ていこうと思う。

2 件のコメント:

  1. 「マジすか1」で一番インパクトあったのは、やっぱりゲキカラさんですよね。
    だけど、なにげに「前田四天王」もなかなか良いメンバーだったです。
    学ランは「1」の髪形の方が「2」のリーゼントより美少年。この人はこの頃がピークだったような。
    歌舞伎シスターズやチョウコクも個性的だし、特になちゅ演じる「鬼塚だるま」は、全編通して楽しめました。
    この人はSDN48のメンバーだったそうで、変顔しながら腹に肉襦袢つけてデブを演じています。

    「マジすか2」ドラマとしては、いろいろ惜しいけど、キャラには「1」以上に楽しめる。ゲキカラ以外ではネズミが印象的ですよ。
    「マジすか」は時間的には1,2、4,5と続いていて、3が未来の話になると思うのですが・・・ていうか3は舞台が学園ですらないし。
    個人的には「マジすか3」が一番好きですね。

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  2. 自分、学ランもかなり好き♥ 歌舞伎シスターズはちょっとキャラ弱いかなって思ってた。だるまって元アイドル?信じられん…。

    「2」はVol.1を見終わったけど、かなり戸惑ってる…。見ていてストレスがたまる。

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