2016年1月27日水曜日

「アオイホノオ」の面白さは異常

2014年の夏、深夜にテレビ東京で放送されていた連続ドラマ「アオイホノオ」を今になってやっと見た。黒島結菜が出てるから。それ以外なんの予備知識もない。

話の舞台は1981年の大阪。マンガ家・島本和彦の自伝的作品をドラマ化したものらしい。北海道から大阪芸大へやってきた主人公・焔モユルが、まだ何者でもない自分に悩みながら自己を発見し成長していく青春ドラマ。

主人公を演じたのが柳楽優弥。自分にとってこの俳優はどちらかというと棒俳優だったのだが、福田雄一の脚本と演出によってイメージがまったく変わった。ひたすら自信過剰で暑苦しい、まるで歌舞伎?ってぐらい大げさな表情で独白芝居。どうしたらそんなに目をギラギラさせた演技ができるんだ?ってぐらいにテンションが高い。これはちょっと長瀬智也っぽさを感じさせる演技でもあったかな。

で、入学した大阪芸大の同学年に庵野ヒデアキという天才がいて、主人公はひたすらライバル心を燃やして焦りまくる。後のガイナックス社長山賀ヒロユキ赤井タカミらのグループと、主人公は勝手に対抗していく。後に日本のマンガ界とアニメ界の人材となっていく人々の青春を描いた「オタク零年」ともいえるドラマ。

庵野を演じたのは安田顕。こいつは何を演じても安田顕。こんな大学生いないだろ。とにかく威厳があって渋くて偉そう。そして山賀を演じたムロツヨシの暑苦しさ。この二人が出ていれば画的に面白いに決まっている。赤井を演じた中村倫也は「マエストロ!」でティンパニ叩いていた人だな。表情の質が能年に似ている。漫画家・矢野ケンタロー浦井健治。いつも白いスーツにグラサンの大学生。こんな人、今はいないだろ。会話が常にシャア。常にBGMがガンダム。

マドンナ・とんこさんは山本美月。とにかくおっとり。カン違いアドバイスで主人公をさらにつけあがらせるw 
友人・岸本が「サザエさんに出てるでしょ?」ってぐらいにユニークな顔をして内股でおっとり。この人は大水洋介(ラバーガール)という芸人さんだ。
みんなやたらとおっとり関西弁を強調。北海道から大阪へ来たばかりの主人公にはきっとこう聴こえたんだろう。
で、主人公の肩を機械のようにバンバン叩きながら「モユルくん、すごーい!」って言うカワイコちゃんその2「津田さん」が黒島結菜。自信満々の主人公の話を素直に聞き入る明るく元気な美少女。いつも突然やってきて、モユルの自己中心的で勝手なマンガ解釈を聞く。いいなぁ。こんな子に押しかけられたいな。

岡田トシオ・濱田岳、とんこさんの新しい彼氏・山田孝之のキャラがひと目で「変態?」ってぐらいにヤバい。漫画誌編集者・佐藤二朗のクソテキトーアドリブ演技も毎回酷い。

毎回ゲスト出演者が出る。美少女ウォッチャーにもたまらない作品。山賀の妹・葵わかな。東京の出版社に持ち込みしたときに泊まったユースホステルで出会った竹富聖花、すっごくカワイイ。
小嶋陽菜も第3の美少女として出演。こんなの本編に必要?っていう自動車教習所エピソードに市川由衣も出てたな。
最終話にバイク店のオヤジ役で出てきた人をひと目見て「あっ!」と声をあげた。この人を見た瞬間にタダ者じゃない眼力だなと感じた。なんと作者・島本和彦その人だった。このドラマは他の回にも実際の本人たちが登場している。だが、毎回ドラマの初めに「このドラマはフィクションです」と出る。どこまでが本当なん?

初回からぐんぐんと引き込まれたし、まったく飽きなかったし、あっという間に全話見てしまった。もう、面白すぎた。毎回のエンディングで当時の貴重な映像なんかが流れるのも素晴らしい。ちょっと感動してしまった。

このドラマを見ていない人は人生ちょっと損をしている。ぜひ1度見てみることをオススメする。

PS. 黒島結菜のクラレ企業CMが新しくなってた。書道、ヴァイオリン、カメラに挑戦しているのだが、ヴァイオリンを弾いてる映像にはおおぉっ!?ってなった。弾けてないけどw、姿は美しい~♪

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