10代のころの多部未華子を見て可愛さを確認してみようという趣旨で見始めた。あと、ひょっとして「桐島」みたいな高校生群像劇だったんじゃないか?という微かな記憶。そして、同じ教室に腹違いの妹という設定が、まるで「海街」を連想させるので確認したかった。
茨城県水戸第一高校に伝わる伝統行事にスポット当てたストーリー。生徒たちは男女ともに夜通し60キロの道のりを一緒に歩き通した後に、順位を争う20キロの耐久ロードレースという過酷で意味不明なイベント。高校生にしても、よほど体力が有り余ってる子じゃないと完走はムリじゃないか?
こんなの帝国陸軍の行軍演習だし、まるでバターン死の行進。伝統行事とはいえ、どうして左翼は止めさせない?って思ってた。だが、こういうイベントもいつか役に立つかもしれない。自然災害や戦争で交通がマヒした後に生き残るために歩かないといけない日がくるかもしれない…。
ヒロインの心に秘めた悩みが、80キロ歩く間に劇的に変化し解決される…。やりようによっては面白くできるかも。
だが、この映画、なんとなくいい映画の雰囲気もだすのだが、全体を通して見るとやっぱりダメな印象が勝る。後半にヒロインの心が癒されていく様子なんかは感動的かもしれないが、やっぱり音楽BGMがやかましい。
貫地谷しほりと柄本佑がうるさい。妄想が話を脱線させまくるのだが、ここで挟まれる映像がことごとくウザい。目と耳を押さえたくなる。こんなの全部なくして90分ぐらいにまとめたらまだ見れる映画になってた。これは原作にもあって削れなかったのか?自分が長澤雅彦という監督を見放したのはこの映画のこの点だった。
10年前の映画なのでまだ活動を続けている出演者が何人か発見できる。
あ、昨年コカインで逮捕された高部あいが出ている!この子も期待された子だったのに、可哀想なことになったな。
ヒロインの友人の背の高い少女、なんとなく覚えているようで名前が思い出せない。松田まどかという女優だ!調べてみたら、この人、まだ女優を続けていたんだな。
池松壮亮も中学生役で出演。
この映画で唯一関心したのがヒロインの家に遊びに来た友人・加藤ローサと西原亜希が、ヒロイン多部未華子の母・南果歩から、「あなたたちだけは知ってて」と、ヒロインと西脇くんが異母兄妹であることを知らされるシーン。母が出かけて一瞬間を置いてからパニックになる様子がとても面白い。
だが、このシーンが予告編にもあるのはいただけない。映画を視聴する側も知らないままでいるほうが、映画を見ていて実際この場面に出くわしたら、ローサと西原と一緒になって「ええぇぇ--?!」って叫んでしまったはずだ。
この時期の加藤ローサ、すごく可愛かった。まさか、後にかなりの「肉食系」だとは予測できていなかった。もう2児の母。
多部未華子は「役作りは特にしない」、「台本もあんまり考えながら読まないから、きれい(笑)」とDeView 2005年10月号で語っている。2ページのみ「夜のピクニック」撮影風景レポが載ってた。
天才肌?との問いに
それはないと思う(笑)。「HINOKIO」に関しては、「男の子だと思いました」という声をよく聞いて、女の子としては複雑です(笑)。「目つきが悪い」と言われたこともあるし。確かに、目つき悪いですけど(笑)。よく「怒ってる?」と聞かれるんですよね~なんと多部ちゃんは「目つき悪い」ことを自覚していた!(笑) いやいや、目つきが悪いんじゃなくて、個性的なんだよって言いたい。
自分には当時、多部未華子が10年後も人気女優でいるとは予測できていなかった。10年主演クラスでいられるとは余程の魅力を持っているに違いない。1月25日は多部未華子の27歳のバースデー。自分は12年もの間、多部ちゃんを見てきたんだなぁ。
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