これは映画自体の感想ではなく、映画公開に先立ってポニーキャニオンから発売された「本田翼 in 起終点駅 ターミナル」という、映画への期待を高めるナビゲーション目的のDVDを見た感想。
映画は哀しい過去を持った中年男と若い女の再生の物語。篠原哲雄という監督らしい中高年映画ファンに向けられたような映画。自分はこの監督の映画で好きなものはひとつもない。
で、これは本田翼ファンのために企画されたDVD。映画プロデューサーからするといろんな方面から資金を回収しないといけないし。
で、これは本田翼ファンのために企画されたDVD。映画プロデューサーからするといろんな方面から資金を回収しないといけないし。
このDVD、監督と脚本のふたりが何故か市ヶ谷の釣堀でトークしてる映像からスタート。
本田翼にどんな役をやらせたい?
オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」とか?
本田なら時代劇のお姫様とかよくね?
本田とオードリーを比較するなんてオードリーに失礼!w
というような会話が続く。以後、メーキングと本田による「ターミナル序章」の朗読、監督脚本家の対談がランダムに挟まれる。
本田本人によれば、この映画で演技と言うのものに深く向き合えたという。それは日本映画を代表する名優の佐藤浩市と共演できるという、他の若手女優が羨むような経験によるものなんだろう。本田はこの映画で佐藤とふたりだけのシーンしかない。佐藤浩市が頭が真っ白なんでビックリしたのだが、これは役作りのため。
世間では本田はそんなに演技が上手くないという評価かもしれないが、ベテラン監督とピリピリした現場で、あの状況でじゃあオマエは一体どんな演技ができる?と訊きたい。このDVDでは本田翼の女優としての現場での頑張りも確認できる。1シーンが長回しだな。すごいよ、つばさ。偉いよ、つばさ。
そして本田が「ターミナル序章」という本を朗読してる。厚岸の波の音をバックに、貧しい昆布漁師の家に生まれ、釧路へ出て水商売を点々とする女性の半生を語る。
撮影現場ではいつも、早く帰ってゲームしたい!マンガ読みたい!っていう本田が、文芸作品朗読してるよ!しかもわりと長時間。これ、ばっさーオタなら寝る前に枕元で聴きたい。
撮影現場での本田、リハでは真剣な表情を見せるものの、佐藤との待ち時間のトークはいつもの本田。独特の高いフニャフニャした声で「ンフフフ♪」と笑いっぱなし。「ブログ書くのめんどくさい」って言ってたのにはこっちが笑った。
篠原監督と脚本長谷川によれば、本田は「特殊な人懐こさがある」「計算なく接してくる」「図太い反面、いつもフンフンフン言ってるw」「良く思われたいってところがないんだよ。なのに異常な素直さがある!」と言っていた。やはり、本田翼という人物は日本映画界のベテランにとっても相当に変わった子らしい。「自然に出てくる目つきがいい」「あの素直さは他にない!w」、媚びるようなところがないけど、おじさんに甘え上手w
最後にわずかながら本田SPECIAL INTERVIEWを収録。本田、モデルなのに多い日でザンギを1日に10個も食べたという。前歯の歯茎を見せながらずっと笑ってる。
自分は人生で一度だけ釧路と道東を旅したことがある。札幌から夜行バスで釧路に着いてすぐ和商市場には行ったが朝イチでサシミとか食べる気が起こらなかった。幣舞橋も行ってない。厚岸にも行っていない。すぐに湿原と川湯温泉に向かってしまった。道東は関東地方とは気候がまるで違う。そこに生まれ育った人々は関東人とはまるで違うメンタリティーを持っているんだろう。映画を見たらまた行ってみたい。寿司屋でバイト経験がある本田、釧路では美味しいお寿司も食べたんだろうか。
なお、日本映画チャンネルにおいても同系統の番組が放送されたのだが、ダイジェスト映像にナレーションの入った予習番組にすぎない。本田目当てならべつに見なくてもいい。東京国際映画祭のレッドカーペットでのインタビュー映像があるぐらい。
朗読のUPは工夫がなさすぎ、一発撮りを分割しただけ。アングルぐらい変えたらいいのにね。あと、オヤジ二人の雑談は声だけにするぐらいの誠意が欲しかった。尺がもったいないです。
返信削除映画も本田さんの演じる女のイメージも、ポスターから勝手に期待していたイメージと違う。もっと薄倖な影いっぱいの女がいいけどな。映画、評判になったらいいですね。
やっぱ今月は「劇場霊」を観るかな。TVみてたら火野正平が古賀駅から新宮漁港まで自転車走らせていた。
たしかに朗読としてはクオリティ低い…。雑談もその内容にあった動画を挟んでほしかった。ポスターがあんまり好きじゃない。「海街」と賞レースを競うのかな。
返信削除中田カントクのぱるるホラーか!ぱるる、最近ぜんぜんかわいく見えない。レッドカーペットニコ生中継見てて「誰?」って思った。
古賀と新宮、これは地元民かYUIオタしか知らない地名だろうな。