2015年5月10日日曜日

ボルタ版カメラ Hobby35J で撮る

今度はこのカメラを手に入れた。Hobby 35 J と書いてあるおもちゃカメラ。 大真精機という会社がつくったらしい。この会社は東郷堂と関連があるらしいけど詳しいことは不明。

アルミ製でおそろしく簡単な構造のカメラ。おそらく昭和40〜50年代ぐらいじゃないかなあと推測はするけど、実際のところはよく分からない。
小さな町工場で作られて手内職で組み立てられて、夜店縁日、雑誌懸賞、通販などで日本各地に広がっていった製品じゃないかと推測。
こういった古いことは図書館でも行って1日がかりで調べないとわからないと思う。

このカメラも108円でジャンクの箱から拾いあげたのだが、シャッターに不具合があった。それに、このカメラはボルタ版というフィルムを使用する。

ボルタ版といわれても普通の人はまず分からないと思うが、昭和のおもちゃカメラではよく見られるタイプのフィルム。通常の135mフィルムと違ってパーフォレーションが無くて裏紙ロールが付いてるタイプ。

これを使うにはいろいろと工夫が必要だが、調べればなんとかなりそうだ。
だが、自分もいろいろとジャンクカメラを抱えていておもちゃカメラまで手が回らないので、おもカメ専門の友人に譲った。
シャッターは前面の飾り板を外してネジを外し分解したところ、金属部分が引っかかってロータリーが回転しない不具合があった。回転部分は取り外せないのでアルコールにつけて様子をみる。結局改善できないので力技で滑らかにして鉛筆の粉でどうにか回転するようにした。

シャッター速度はインスタントとバルブが選べる。インスタントは自前計測の結果、中央値で1/130だった。

さて、最大の困難はフィルムだが、通常のフィルムからボルタ版を製作する人もいるのだが、我々は何もかもめんどくさい性質なので、暗室(トイレ)でフィルムを抜き取って、カメラのフィルム室内に巻き取っていくという作業でどうにかする。

このカメラはフィルム巻き取りのときにフィルムに引っかき傷がつくのを防ぐために、要所にテープを貼って滑らかにしておく。巻き上げにだいたいの目印を書いておいて、最初のほうでは1.5回転、最後のほうで1回転でコマ送り。

あと、このカメラの欠点はファインダー。実際に写る範囲よりはるかに小さい正方形ファインダーで被写体から必要以上に距離をとる。どうしても日の丸構図になるし、それほどしっかり構図を決められない。それになぜかファインダーが黄色い。では作例
どのコマも横引っかき傷があった。今後の課題だ。

観光地に行くと、周囲の年寄りがみんな最新型デジカメで撮影しているのに対し、我々ふたりだけが40年50年前のカメラで撮ってたりするのが面白い。

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