2015年2月28日土曜日

東京プレイボーイクラブ(2011)

自分があまり見ないタイプの映画「東京プレイボーイクラブ」を見た。臼田あさ美を見たくて。こんな映画の存在をまったく知らなかったのだが、臼田あさ美のことをいろいろ調べていて知った。

普段は寡黙に過ごしているけど暴力の衝動を抑えきれないブチギレ中年男・大森南朋が、職場にやってくるサイコパスクレーマー浪人生をまず一撃で即死。地元にいられなくなって東京へ。旧友と再会し居酒屋で飲む。

便所で「なに見てんだよ、あ?」と絡んでくるチンピラをボッコボコにする北野映画みたいな展開のバイオレンス。そしてユーモア。こんな映画絶対見たくないわ~。東京の盛り場とかこんなチンピラだらけなのか。風俗店の路地裏とか修羅の世界。絶対行きたくないわ~、って思ってたらロケ地が赤羽のOK横丁じゃん!

その兄貴分が「お前、この街の人間じゃねえな。オレの弟にこんなことしてタダで済むと思うなよ」と割って入ってきた小太りヤクザも、暗い通りで油断してるところを半殺しにする大森、強えぇ……。ケンカは最初の一撃が肝心。

世間ではこんなふうにチンピラがボコボコにされるのを見てスカッとする層がいるんだな。登場人物の男はみんなケンカして、女はみんなバカ会話という……そういうドイヒー世界観な1本。事務所の金庫には必ず鍵をかけとけ。

臼田はチンピラの女、ぼんやりした役であんまり目立たない。大森南朋と小市民風俗店経営者・光石研はさすがのキレキレ名人芸。大森南朋って今まで読み方知らなかった。「なお」って読むんだな。

臼田がイヤホンで音楽聴きながら本読んでる後ろで風俗店従業員チンピラ男が慌ててるシーンとか画的にコントっぽくて面白い。成り行きと泥沼。スピード感があってテンポがいいけど酷い話。え、これで終わり?続編作るつもりだったのかな。主題歌はエレカシ「パワー・イン・ザ・ワールド」。

0 件のコメント:

コメントを投稿