2014年10月8日水曜日

CHINON 35FX-Ⅳで撮る

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この見るからに安っぽい、いかにも80年代なデザインの黒プラカメを108円で買ってしまった。CHINON 35FX-Ⅳというカメラ。詳しいことが何もわからない。だってこんなカメラ、誰も気にしないから。
フォーカスフリーという「大体どこにでもピントが合うからピントなんて合わせなくてもいい」という簡易なカメラ。

絞りもF8固定、シャッターも1/125秒の1速。フラッシュが低輝度自動発光するとF4.5に開く。シャッターボタンを押すということ以外に何もできない。電池がなければまったく使えない。写真を自分の思うようにはまったく撮れないという、ある程度写真を真剣に撮ろうと思う人ならまず手に取らない1台だ。AUTO SENSOR FLASH とかドヤ顔でロゴの上に書かれても失笑しかない。

観光地で二人の全身を入れて写真を撮ることに特化したスペックか?90年代に入っても人類はこんなカメラを使っていた?!ということが驚きだった。

だが、自分はキレイなファインダーと、ホールディングがしっくりくるずっしり重い感じと、気兼ねなくいつも持っていられる感じと、CHINONのロゴが気に入っている。このカメラに合った被写体を撮るしかない。では試写の結果がこれ。フィルムは業務用フジ100の24枚撮り。

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ええっ?!どうせしょうもない写りなんだろうと思っていたら、完全に裏切られた!充分使えるクオリティ!3枚目の写真はフラッシュが強制発光するものと思っていたら点かなかった。結果いい感じに撮れた。被写体によってはこのカメラを選んで連れて行きたい感じ。
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2 件のコメント:

  1. CHINON ブランドについて調べると、1948年に三信製作所として創業、長野県諏訪郡宮川村(現 茅野市宮川)の寒天工場の建物内でレンズの鏡胴等を作り始めたとあります。コダック傘下でコンパクトカメラのOEM製造を担当、1988年に近赤外線サーボ式オートフォーカスカメラを国内で初開発した、歴史も技術力もある企業でした。

    この時代の日本製カメラは世界中で売れていましたね。安いし性能も良い。いい時代です。性能に優れたカメラやレンズは、今でも日本製かドイツ製しか選択肢がありません。iPhoneのカメラユニットはソニー製です。

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  2. 今年の夏、茅野、諏訪、伊那を旅しました。事前に調査してなくてCHINON関連の場所を見つけられませんでした。CHINONがしっかりしたメーカーだったことはわかります。が、寒天工場から始まってたことは知りませんでした。旅しているとやたら寒天の看板を見ました。

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