2013年9月11日水曜日

忌野清志郎が「ぞうのババール」を朗読するCD

Babar
フランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフが1931年に発表した絵本「ぞうのババール」に、フランスの作曲家フランシス・プーランクがピアノで曲をつけた音楽物語「ぞうのババール」のCDを見つけた。

なんだこれは?!忌野清志郎が絵本の朗読(読み聞かせ)を担当している。こんなものがあるとは知らなかった。500円だったので連れ帰った。

1989年に高橋アキのピアノで東芝EMIに録音されたもの。忌野清志郎(当時38歳)にとって朗読は初めての仕事だったらしい。この盤もちゃんと忌野清志郎のディスコグラフィに含まれているらしい。
長らく廃盤だったものの、昨年Disc Classicaから再発売されてニュースになった。忌野清志郎に子供向けCDの声の仕事を任せるって意外すぎる。

自分は数年前に絵本「ぞうのババール」を初めて読んでみたことがある。いきなり母親を目の前でハンターに撃ち殺されるという子供向け絵本としては信じられない展開。
普通ならトラウマを抱えて人間に恨みを抱きそうだが……、何もなかったかのように人間と仲良く暮らす。

ぞうの住む森の隣がパリ?いきなり金持ち婆さんと出会って服や車も買ってもらう?子ども向け絵本なので、都合のいい展開は目をつぶらないといけない。ぞうの王様が毒キノコを食べて死ぬ…とか、今この本を子供に読み聞かせて大丈夫か?

抑揚も感情の起伏もない、おおげさでなく穏やかでなだらかな清志郎の淡々としたやさしい語りが聴ける。ピアノもプーランクの音楽のよさを伝えている。

このCDのTRACK2はジャン・フランセ編曲、フランスの名優ピーター・ユスティノフの朗読とジョルジュ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団による演奏(1965)も収録。音は古く感じた。ピアノ版とだいぶ印象が違う。こちらの朗読を聴くと、やはり淡々とした感じだ。これが流儀なんだろう。

3 件のコメント:

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    ババールはアニメーションで見たことがあります。NHK教育?いずれにせよ幼少時代なので、憶えてないです。
    清志郎さんが読みきかせなんて意外です。
    8月に買った追悼アー本、見てみると渋谷陽一氏とのやりとりが面白くて…もしまだ生きていたらどんなうたを出していたのかななんて考えています。たしかそれには書いてなかったような…。

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    あまり気色のよろしくない「ババール」を清志朗さんが語った意味がわからないな。
    「ピーターと狼」じゃ当たり前すぎですかね。
    朗読だけならYUI様もいい仕事ができそうだ。好きだと言っていた「夏の庭」とか。

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    「ぞうのババール」はジャンヌ・モロー盤や岸田今日子盤、いしだ壱成盤もあるみたいだけど少ない。原田知世もやったことあるみたい。
    「ピーターと狼」はデビッド・ボウイやら吉永小百合、明石屋さんま、古今亭志ん朝、ジョン・カビラなど数え切れないぐらい多数。

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