で、この1年、何度も聴いているのがフルトヴェングラー指揮ベルリンPOの戦時下1943年のライブ盤 ソリストは当時のコンマスだったクーレンカンプ Georg Kuhlenkampff (vn) Furtwängler (cond.) Berliner Philharmoniker 1943 Live EMI
これをiPodで15回ぐらいは聴いたと思うが、その魅力がわからない1枚だ。この指揮者がシベリウスを振っているのは貴重だ。ナチ政権下のコンマスだったクーレンカンプの録音も貴重だ(自分は他にショルティが伴奏したブラームスのソナタしか聴いたことがない)。人によってはこれを一番に推す人もいるが、‥音が悪い。この時代にしてはいい状態なんだろうけど、ヴァイオリンの音を鑑賞するには不利。音程が安定して聴こえないし、細かい部分がどうやっているのかわからない。オケの音も聴き取りづらい。重たくギクシャクした伴奏に感じるが、むしろそこを面白く思って聴いている。北欧の雰囲気とか、ロマン主義的ポルタメントとか評価されているらしいのだが、う~ん、‥‥この魅力がわかるようになるにはまだまだかかりそうだ。
このCDを以前聴いたことがあって強い印象を残していたのだが、店頭でこれを見かけたとき一度スルーしてしまった。もうこれ以上CD増やしてもな‥と。しかし、廃盤だしやっぱり欲しい!と2日後またその店まで出かけた。よかった、まだあって。やはり、ヴァイオリンがすごすぎ。ミンツの技に耳が釘付け。
ミンツというヴァイオリニストの存在が忘れられかけている。80年代にチェリビダッケに「現在最高のヴァイオリニスト」と評されたこともある‥と、どっかで読んだ。音は繊細で美しく、安定した正確無比な技術をもっていたのだが、90年代に入るとほぼ演奏活動からは身を退いたようだ。くわしいことは知らない。たまに見かける80年代のCDを聴くと、どれも自分にはすごくいい演奏に聞こえる。実はこの人の別のCDが自分のクラシック音楽への関心の2段ロケットに火をつけてくれた人だったのだが、それはまた別の機会に。
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