2010年9月23日木曜日

BARFOUT! 2008年8月号 Vol.156 真っ赤なブルーだ!

2008年ファンの前から一時的にお別れをしたときにリリースされた「SUMMER SONG」は人気が高い曲だが、「真っ赤なブルーだ」という箇所にひっかかる人は多い。音楽的にもここはキメどころ。強く印象に残ってしまう。

YUI自身の口から説明されているテキストが存在する。BARFOUT! 2008年8月号 Vol.156だ。あまりにマニアックな人選な本当に音楽が好きな大人向け音楽雑誌BARFOUT!にも数回YUIは登場している。つまりYUIは音楽通な大人が聴くべき音楽だと。 

これ、初めて見たとき「え?」って思った。YUIらしくない色のシャツワンピースだと思ったから。 以下引用。ちなみにこのインタビューは3rdツアー中に行われたものなので、その後の休養騒動には一切触れられていない。まだ発表されてないから。

人生にはヘコむ日々もあるけど、ふとした誰かの言葉だったり笑顔だったりで、取り戻したり、塗り替えていくことができると改めて思ったことがあって

去年は夏にシングル「MyGeneration/Understand」をリリースしましたが、今年「SUMMER SONG」というタイトル通り、夏を歌にしていますね。
そうですね。なかなか「夏ソング」ってそのままのタイトルがないなと思っていたので。
MVを観せていただいたのですが、YUIさんが言葉を書いていて、そのまま高校生の男女の物語に繋がっていますよね。サウンドとも合っていてすごくいいなと。
春にリリースした「Laugh away」の続編という形で書こうと思って。MVの男の子と女の子のイメージもそうなんですけど、ずっと抱いていた想いを、夏をきっかけにぶつけてみようよと歌った曲にしたいと思って作りました。「Laugh away」が男の子目線で、「SUMMER SONG」が女の子目線の歌になっています。
サビの〈ヘコむ毎日取り戻す日々君に会って笑いあってはじまるよ夏休みlanlalanla~♪〉が、学生のままな感じだけじゃなくて、大人になってからの感じも入ってる気がしました。
そうですね。どちらの面も入れられたらいいなと。人生にはヘコむ日々もあるけど、ふとした誰かの言菓だったり、笑顔だったりで取り戻したり、塗り替えていくことができると改め思ったことがあって。それがきっかけで書きました。
『l LOVED YESTERDAY』と同じ目線というか。今と昔があるなと。
そうですね。〈“真っ赤なブルーだ'〉ってラインもそういう意味です。青春って言葉は“青“が入っているけど、真っ赤な面もあると思うんですよ。酸いも甘いもじゃないけど、そういうイメージで。景色としても、夕日は落ちて行くけど、青空が残ってたり、海があったり、そういう風にも想像できると思ったりしました。
両方あるのが、単純な夏ソングじゃないですよね。MVみたいな、中学とか高校の時って、夏休みは開放されて、そんなにヘコむことはないと思うんだけど、ヘコむ毎日に耐えるってところに今感を感じて。聴いていて不思議な気持ちになりました。昔の気持ちと今の気持ちを感じるみたいな。
《憤かしくなるいつか必ず砂に書いた未来なんてあてにデキナイ/ヘコむ毎日取り戻す日々君に会って笑いあって/“真っ赤なブルーだ”/夏が来るから海へ来たんだ虹になったあの空を忘れたくない/ヘコむ毎日取り戻す日々君に会って笑いあってはじまるよ夏休みlallalanla~♪》というところに、時間の進み方や、ここにいたはずなのに今度は向こうにいるみたいな、両方の目線から見られるっていうイメージがすごくあります。メロディ自体は3年前、デビューの年に作っていたんですけど、すごく爽やかな曲だと思っていて。夏に出したかったんですけど、なかなか合わなくて、今回やっと夏に向けて発表することができました。歌詞は「Laugh away」の続きでを書こうと思っていたんですけど、夏らしさを出したかったので「SUMMER SONG」にしようと。ずっと温めて温めた曲ですね。
楽曲のストックは多いんですか?
曲はずっと作っているので、ストックは結構ありますね。そういう曲を、いつかリリースできたらいいなって。
曲の最後のベースの音もすごく気持ちいいですよね。
そうですね。あとはコーラスが下に入っているんですけど、「SUMMER SONG」では割と高音で歌っています。少し下に支えがほしかったので、コーラスを入れてみたら面白い音色になったんですよ。色々実験をしながら作っていきました。
音数は多くないけど膜がある感じがしていたので、今のお話を聞いてなるほどと。
音数的にはすごくシンブルなので、まさにアコースティック・サウンドですよね。
ベタですけど、今年の夏休みはどう過ごすんですか?
この曲にも出てきますけど、海に行ったり、花火を見たり、お祭りに行ったりしたいです。もともと私の地元は海が近かったので、海に行くと楽しい思い出が色々浮かんでくるんです。この曲を聴いてくれた人にも、今年は海に行ってみようかな、なんて思ってもらえると嬉しいですね。
ジャケットにも花火が写ってますね。
撮影の時すごく熱かったんですよ、と言いたかったんですけど(笑)、初回盤は合成です。

ここで一部カットしてYUIの作曲に関してのインタビューへ
曲を作る一番最初の段階は、アコギで作ることが昔から多いので、アコギだと原点に戻るというか、こういう感じで音作りしていたなあとか思い出したりします。あとはイントロとか、エレキからアコギになると表情が全然変わるので、その感じを楽しめたりもしますし、アコースティック1本は、やっぱりサウンドとしてすごく魅力的だと思います。それに、逆にバンド・サウンドの魅力がもっと分かったりもするので、アコギとエレキ、それぞれのヴァージョンの聴き比べができるのは素敵なことだと毎回思っています。「Laugh away」はかなりシンプルなコード進行なので、そのシンプルさがさらに出ている感じ。「LOVE&TRUTH」の時は、コードをもっと面白く作りたいと思って色々やっていたので、アコースティックでやったら工夫したコード感とメロディが分かりやすく出ました。
エレキで曲を作ることは?
たまにありますね。でも家だと近所迷惑になるので、あまりしません。アコギで曲を作っていると、頭の中でエレキやリズム、ベースがわかりやすく鳴っていたりするんです。大まかな感じはそこで浮かんでいて、細かいことはその後色々足していって。浮かぱない時もありますけど、リズムのドラム・パターンはなんとなく分かるので、それにエレキを足すとこんな感じにもできるし、アコースティックだと自然な色も出せるなとか、色々想像しています。すごく大まかですけどね。
夏のライヴやフェスの予定は?
7月19日まで全国ツアー中です。よく動くので筋肉痛なんですけど、スポーツ・マッサージに行ってほぐしたり、たくさん睡眠をとって、楽しくやっていますね。

なんだかいろいろためになる新しい発見があるインタビューだ。作曲はアコギ1本がほとんど。バンドサウンドは頭の中で鳴らせば十分らしい。

1 件のコメント:

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    ずっと読んでました。
    今回もすごく共感できます。
    これからもたくさんUPしてください!

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