ニコラーエワはなんとこの大作を3回も録音しているがこれは最初の全曲録音。この曲が成立したのもニコラーエワの影響だし、まずこの人の演奏を聴くべき。自分はニコラーエワの3種類すべて聴いたことあるけどまあぶっちゃけ一番新しいハイペリオン盤があればいいと思う。
1962年当時のソ連国営メロディヤではやはり音がイマイチ。速いとこはスカッと速く豪快に、後半の短調のフーガは遅く重く。ニコラーエワのタッチはきりりと締まっていて気品があって曲の魅力をおそらく作曲家が意図した以上に聴かせてくれる。
自分はなぜかこの曲が10代のころから好きでバッハの平均律以上に好んで聴いているのだが未だにこの曲の評価が微妙だ。
ショスタコーヴィチのピアノ曲のなかの最高傑作と呼ぶ人もいるけど、ほんとに?そもそもショスタコのピアノ曲でいいと思った曲は残念ながらまだ出会っていない。
第20番ハ短調フーガ、第24番ニ短調のフーガ、深い。第10番嬰ハ短調前奏曲も美しい。第7番イ長調も爽やかだ。この曲を聴くといろいろと学生時代を思い出す。当時、第8番嬰へ短調前奏曲なんてすごい変な曲だと思った。楽譜も持っていたけど、どこかへいってしまった…。
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