2010年8月16日月曜日

新田次郎 「聖職の碑」を読んだ

暑い!起きたら寝汗びっしょり。布団が湿っぽいけどこれで寝ていて大丈夫なのか?しょうがないので本を持ってファミレスへ。前々から読もうと思っていた新田次郎「聖職の碑」を読んでみた。

大量遭難事件…なんと悲しい。しかも子供たちが。
大正2年の8月26日27日に起こった悲劇を新田次郎が綿密な取材で残してくれた小説。 

遠足に連れて行って台風が来て子供たちがバタバタと疲労凍死していく…って先生たちにとっても地獄だわ。休日を台無しにする暗い気分になる1冊。

前半は長野県特有の教育事情と論争と部下の結婚問題に奔走する校長先生の話。 
中盤は「死の山」 後半は後始末 そして筆者による取材記。
まあ大正2年は今では遠い昔なので その後の戦争の悲惨さにくらべればまだましと思うしかない。

あ、それから3000m級の山には登っちゃいけないなと思った。リーダーになっちゃいけないなと思った。田舎者は嫌だなとも思った。

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