昨日まとめてファミレスで雑誌を読みまくった。ああ、今年のROCK IN JAPAN FESの申し込みハガキが欲しくて買っておいたJAPAN誌、よくみてみたらもう締め切り過ぎていた。がっでむ……。
というわけで、だいぶ前に買っておいたROCKIN'ON JAPAN 2005年11月号からYUIのインタビューを
「今は突き詰めている状態です」サードシングル゛LIFE″でますます高まる自己探求ニュータイプ・シンガー、YUIはどうして笑わないのか?インタヴュー=宇野維正
YUIと話をしていると、時々あまりに真面目すぎて、あまりに真摯すぎて、「もうちょっと力を抜いて楽に生きてもいいのに」と思ったりもする。
でも、彼女の歌を聴く度に思い直すのだ。YUIの歌が心を指さぶるのは、この「真面目さ」「真摯さ」があってこそなのだと。
これまでで最もアップテンポな楽曲となった3枚目(インディーズも含めると4枚目)のシングル゛LIFE″でも、自問自答の末に《カンタンに 行かないから 生きてゆける》という答えへと至っていく「真面目」で「真摯」なYUI節はさらに強まっている。「生きる」ことがテーマだと言うYUI。今回のインタヴューではかなリ突っ込んだ話ができたと思う。
●今作までの3枚のシングルで、YUIさんのアーティスト像がだんだん明確になってきたと思っていて。何かのスタートであったり、出発であったり、そういう過去を断ち切って前に進んで行こうみたいなテーマが、いつも一つの大きなものとしてありますよね。
「『生きる』ことがテーマだから、そう思われるんでしょうね。今回の゛LIFE″も《Ican change my LIFE》ってあるように、自分で人生を切り開いていくこと、自分の人生をちゃんと自分で変えられるっていうことを歌った曲だから」
●YUIさんは人生の何を変えたいんですか?
「う-ん、自分自身」
●第三者から見たら、歌が好きで、それを仕事にしていて、支持も広がっていて、すごく上手くいってるように見えるけど。
「もっと精一杯生きたいってことですよね。不満があってもそれを誰かにぶつけるんじゃなくて、自分自身にぶつけるっていうことなんじゃないかな」
●゛LIFE″の中の(同じように笑えない》っていうフレーズが印象的で。確かにYUIさんってあまり笑わない印象があるけど、それはどうして笑えないんだろう? 現状に満足できないから?
「いや、違います。《笑えない》のにもいろいろ理由はあると思うんですけど、自分をこう、まださらけ出せなかったり、自分の軸を外に置いていたりとかっていう。まだ自分の思うように行動できなかったりとかするから」
●それはなんでなんですかね?
「まだ自分の形を持ちたくないというか。もっと大きくなりたいっていう意味で、自分の中にまだいろいろ取り入れようとしている段階にいるのが自分かなっていう」
●まだアーティストとしては手探りの状態っていうこと?
「いや、突き詰めている状態だと思いますね」
●じゃあ、この先いつか自分をさらけ出せるような時が来るんじゃないかなっていう予感は-。
「いつでもさらけ出そうと思えばさらけ出せると思います。でも、今はいろいろ葛藤したりすることが楽しいから。その葛藤の後で、いつもちゃんと抜けることができるんで、そこにちゃんと生きてるなあみたいな実感があるから」
●葛藤することが楽しいって、なかなか言えないですよね。
「そういう言い方をすると奇妙に聞こえますけど、『ちゃんと好きなことでは葛藤していたいな』って思う。音楽に関してはいつも『ちゃんと本物を見ていたいな』とか、『嘘つきたくないな』って気持ちがあるから。そういう葛藤をやめようとは思わない。うん」
●YUIさんにとって歌を歌うっていうのは、何のため? 自分のため?
「そこで誰かのためって言ったら、『人の為』っていうのは『偽り』だっていうことだから」
●ああ、゛人の為″って書いて゛偽り″って読みますもんね。
「うん、だからそういうこともいろいろ考えたことがあったけど、でも今はもうそういうことはそんなには考えないかな。その時に思ったことを常に歌にしていきたいなと思うから。前のシングルの゛Tomorrow’s way″ も自分のことだけじゃなくて、映画のことをすごく考えて、いろんな苦しみがあって生まれた曲だったし。でも、そういう『生みの苦しみ』だったりっていうのを、あんまり言葉で言うのは好きではないんです。今作のカップリングの゛crossroad″も自分のことというより、みんなの背中を見てる状態の私を情景描写した曲で。私と同い歳くらいの子だったり、いろんな人に、もしどっかで聴いてもらえたら、自分が前に進んでいく時に何か迷いがあったら、思い出してくれたりしたらいいなと思って」
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