これはダン・ブラウンの「ロバート・ラングドン」シリーズ第4作「インフェルノ」出版の際、各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳を行なったという実話をベースにしたスリラー映画らしい。この概要を聞いて見てみようと思ったw 脚本監督はレジス・ロワンサル。
9カ国からパリにやってきた翻訳家たちがケータイスマホを取り上げられ、リムジンでフランスの人里離れた村の洋館ヴィレット邸に集められる。出版社が仕事を与える側にしても高圧的。この古い城のような家の庭がただただ広い。芝だけ植えてるのもったいない。なぜに畑として利用しない?
世界的ベストセラーのミステリー小説「デダリュス」完結編の各国語訳(日本では出版されないようだw)にとりくむのだが、海賊行為と違法流出をふせぐために地下要塞に一同を隔離しての極秘翻訳。退屈しないようにリクリエーション設備(映画ルーム、ボーリング場)もあるから楽しく仕事に精を出してね!
戸惑いつつも老若男女が監視下の資料室で毎日20ページずつ原稿を翻訳。
なのに流出してしまい脅迫メール?!
この出版社社長がまるで反社。犯人捜しのために仕事のパートナーである翻訳家たちをボディガードが銃で脅し暴力も振るう。プライベートも暴く。全員を半裸にさせる。やだ怖い。
社長は警察で容疑者と面会。だが、え?途中から展開がおかしい。暴力社長のほうが刑務所にいる?ま、あれだけ酷い監禁と暴力支配をしてりゃこうなるか。
金・金・金!の出版社と社会への翻訳家たちの抵抗と反乱。この展開はまったく予想がつかない。きっと誰もが驚く。鉄道が正確だからこその荒業。ビラケム橋のミラクル。
さらに物語の見え方が二転三転する衝撃の展開。ブラック社長に対する、すごく理想的で完璧な復讐の大ネタ。
ただ、そんな展開あるわけないだろ!?と思わないでもない密閉空間シチュエーションでのギリギリドラマ。その驚きが小出しで、見る人によっては期待通りに展開しないストレスを感じるかもしれない。
あの青年は金に執着心がないわけだけど、どうやって生活を?その下準備にもお金かかってないか?
フランス人のセンスは合わないことが多い。正直、さらにブラッシュアップできたかも…と考えずにいられない。だがそれでもこの映画は驚きで満ちている。日本のミステリー小説に飽きてる人には強くオススメする。
あと、ロシア語担当のオルガ・キュリレンコさんがキレイだ。
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